✨仰ぎ見る圓山の美
2026/05/01
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席慕蓉の詩『請柬(招待状)』に描かれる、「花が再び花を咲かせる」情景から着想を得ました。最も美しい夢の瞬間がふと現れたかのように、百花繚乱と万物の目覚めがもたらす生命力を表現しています。圓山大飯店のロビーを象徴する「梅花藻井」と呼応して構成された花々は、流れるような優美なラインを描きながら、地面から天へ向かって咲き広がります。その姿は、夜明けの光が差し込む瞬間を思わせ、一歩ずつ高みへと昇りゆく「花々の束」を形づくっています。
色彩には柔らかなピンクと杏色を使用し、ピンクは春のやさしさと希望を、杏色はぬくもりと生命力を象徴しています。朝の光のように明るく穏やかな色彩が重なり合い、台湾の花々ならではの瑞々しさと活力が、空間に新たな息吹をもたらします。
仰ぎ見る圓山の美と咲き誇る花々によって、瞬く時間は永遠へと変わり、溢れる生命力が建築本来の荘厳さや距離感をやわらかく解きほぐします。伝統的な梅花の意匠は、花々とともに空間へ広がり、手に取れそうな華やぎとなって、歴史ある梁や柱の間から舞い降ります。
歴史の趣と現代美学が優雅に交わるこの場所で、圓山は訪れるすべての旅人を、花を通じてお迎えしています。ロビーに佇み、見上げた先に広がる花々は、生命力が咲きあふれるように、今この瞬間も華やかに花開いています。